暖かく無関心なホッとする人(P君)2424話

 午後2時45分、
D君 「ごめんね。狭いテーブルがもっと狭くなっちゃって。」
まいやん 「いえ、大丈夫です。」
D君 「いやービックリしたよ。オジサンは36歳で結婚もしているんだけど、乃木坂46
    のファンなんだ。乃木坂のことならデビュー当時からよく知っているよ。
    しかし、白石麻衣によく似ているね。僕のことを公式お兄ちゃんと言って。」
まいやん 「なんか乃木坂工事中の、設樂修みたいですね。そんなに白石麻衣に似ていま  
      すか?」
D君 「そっくりだよ。乃木坂のエースは「まいやん」だと思うんだ。最初は生駒里奈が
   目立っていたけど、彼女は引退しちゃったからね。途中から西野七瀬が目立って
   来たけど、彼女は大人しすぎてね。あっ、こっちのなーちゃんは違うけどね。
   とにかく驚きだよ。教会の青年会に乃木坂46に似た人が二人もいるんだから。
   白石麻衣はデビュー当時から乃木坂にいたから、もう7年目かな?乃木坂46は美人  
   だらけだけど、中でも白石麻衣はぴかいち、群を抜いていたよ。」
    ここまでルックスを褒められたことがないせいか、まいやんは顔を赤くして、
まいやん 「そんなに褒めないでくださいよ。でも乃木坂に詳しいですよね。」
D君は昔よくナンパしていたのを思い出していた。結婚しているキーマンの良いところは
、どんなに相手に好きですオーラを出しても、その人は結婚しているので重くならないところだ。D君は上手く言ったと思った。これで僕と「まいやん」は仲良くなれた。次は
剛君達と仲がいいことを彼女にアピールする番だ。
D君 「この剛君は僕に似てギターが大好きで、多分僕よりずっとギターが上手いよ。
    まあ弟みたいなものだよ。彼のアパートに行ったことがあるんだけど、エレキが
    4台、アコギが1台もあったよ。」
まいやん 「えー、すごい。私前からギタリストに憧れていて、付き合うんだったら
      ギタリストがいいって思ってたの。」
ここまで聞いていて剛君は思い切って「まいやん」に言った。
剛君 「今度の10月に僕の言っているOO大学の学祭があるんだけど、僕は軽音楽部に
    入っているんだけど、そこで僕たちのバンドも出るんでよかったら見に来て。」
まいやん 「行く行く。私の言っている大学は女子大だから、そういうの憧れてて。」
D君は上手くいったと思ったが、一つだけ不安があった。それはイノッチも「まいやん」
の事が好きだったら厄介なことになる。昔もそんなことがあった。隆一と聡が檜山と
アリスちゃんのどちらか片方を二人とも好きになったら困ったことになるなと思っていたが、上手く2組のカップルができたのでホッとした。今度もそうなればいいなと思った。


                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2423話

 午後2時40分、D君は剛君達のテーブルが気になってしかたなかった。剛君の表情を
見ると冷静さを保っているように見えた。彼が不思議に思ったのはイノッチだ。こんなに
美人達が目の前にいるのに彼も冷静に見えた。もしかしたら彼もこのテーブルの中に気に
なる人がいるけど、僕の話を聞いて冷静さを保っているのだろうか?でも彼はもう31だ
。何も話さないでいると「まいやんとなーちゃんに思っていたほど青年会って面白くない
。」と思われてしまうかもしれない。こんなチャンスはないのに、とD君は思い。
D君 「ミカちゃんの方のテーブル、面白そうだね。」と言い「もっと狭くなっちゃうけ 
    そっちに行っていいかな?」
ミカ 「いいですよ。」
D君は思った。隆一たち6人だけで、軽井沢にスノボー旅行に行ったとき、隆一と聡は
リーナと仲良くなったので、リーナの会社の親友、檜山とアリスちゃんと仲良くなれた。
つまりリーナがキーマンだった。今度は僕がキーマンになる番だ。グループ交際の良さは
黙っていても、誰かが代わりに話してくれる。でも、誰も話さないとマズいことになる
助っ人に僕が行かないと。
D君はアイスコーヒーのグラスを持って席を移動した。             
                                  つづく


           剛君     イノッチ   
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        |               |
     D君 |               | ミカちゃん
        |               |
        |---------------|
          まいやん    なーちゃん

暖かく無関心なホッとする人(P君)2422話

 午後2時30分、リーダー達が真っ先にイオンのスターバックスに着いた。リーダーは
アイスコーヒーを頼みガッキーはアイスティーを頼み、一番奥のいつも座る席に着いた。
、、、、続けてD君、リーナ、ミカちゃんが来たので
リーダー 「D君達、こっちこっち席を取っておいたよ。」と言っていたらイノッチ達も
来た、7人はそれぞれ飲み物を注文して、リーダー達の隣の席に着いた。
                                     


                剛君 イノッチ        ガッキー リーダー
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       |      |        |      |        |
       |      |        | ミカ   |        |
       |      |        |      |        |
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              まいやん なーちゃん       リーナ  D君



リーダー 「ミカちゃん、そっちの席狭くない?」
ミカ 「だいじょうぶ、狭い方が楽しい。」
剛君は目の前に「まいやん」が座っているので、嬉しくてしかたなかったが冷静のふりをした。彼の恋愛の先輩のD君の日曜午後の話をよく覚えていた。彼が特に気を付けていたのは、プラスマイナスの法則だった。片方が恋心をいだいてプッシュしてしまうと、もう
片方は押されて引いてしまう。だから好きだという気持ちを出してしまうと、相手は恋を
することができなくなってしまう。それで剛君は「まいやん」のことを何も思っていない
ふりをして、つまらなそうにしていた。
                                    つづく