暖かく無関心なホッとする人(P君)2423話

 午後2時40分、D君は剛君達のテーブルが気になってしかたなかった。剛君の表情を
見ると冷静さを保っているように見えた。彼が不思議に思ったのはイノッチだ。こんなに
美人達が目の前にいるのに彼も冷静に見えた。もしかしたら彼もこのテーブルの中に気に
なる人がいるけど、僕の話を聞いて冷静さを保っているのだろうか?でも彼はもう31だ
。何も話さないでいると「まいやんとなーちゃんに思っていたほど青年会って面白くない
。」と思われてしまうかもしれない。こんなチャンスはないのに、とD君は思い。
D君 「ミカちゃんの方のテーブル、面白そうだね。」と言い「もっと狭くなっちゃうけ 
    そっちに行っていいかな?」
ミカ 「いいですよ。」
D君は思った。隆一たち6人だけで、軽井沢にスノボー旅行に行ったとき、隆一と聡は
リーナと仲良くなったので、リーナの会社の親友、檜山とアリスちゃんと仲良くなれた。
つまりリーナがキーマンだった。今度は僕がキーマンになる番だ。グループ交際の良さは
黙っていても、誰かが代わりに話してくれる。でも、誰も話さないとマズいことになる
助っ人に僕が行かないと。
D君はアイスコーヒーのグラスを持って席を移動した。             
                                  つづく


           剛君     イノッチ   
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        |               |
     D君 |               | ミカちゃん
        |               |
        |---------------|
          まいやん    なーちゃん

暖かく無関心なホッとする人(P君)2422話

 午後2時30分、リーダー達が真っ先にイオンのスターバックスに着いた。リーダーは
アイスコーヒーを頼みガッキーはアイスティーを頼み、一番奥のいつも座る席に着いた。
、、、、続けてD君、リーナ、ミカちゃんが来たので
リーダー 「D君達、こっちこっち席を取っておいたよ。」と言っていたらイノッチ達も
来た、7人はそれぞれ飲み物を注文して、リーダー達の隣の席に着いた。
                                     


                剛君 イノッチ        ガッキー リーダー
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       |      |        |      |        |
       |      |        | ミカ   |        |
       |      |        |      |        |
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              まいやん なーちゃん       リーナ  D君



リーダー 「ミカちゃん、そっちの席狭くない?」
ミカ 「だいじょうぶ、狭い方が楽しい。」
剛君は目の前に「まいやん」が座っているので、嬉しくてしかたなかったが冷静のふりをした。彼の恋愛の先輩のD君の日曜午後の話をよく覚えていた。彼が特に気を付けていたのは、プラスマイナスの法則だった。片方が恋心をいだいてプッシュしてしまうと、もう
片方は押されて引いてしまう。だから好きだという気持ちを出してしまうと、相手は恋を
することができなくなってしまう。それで剛君は「まいやん」のことを何も思っていない
ふりをして、つまらなそうにしていた。
                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2421話

午後2時15分、青年会の皆は教会の駐車場で解散した。D君のインプレッサにリーナと
ミカちゃんが乗り、リーダーのプリウスにガッキーが乗った時、
剛君 「リーダーすみません。イノッチも車で行くので、その車に乗って行きます。」
リーダー 「わかった。」
     これには作戦があった。イノッチの車には「まいやん」と「なーちゃん」が
乗る、これはチャンスだ。この車に乗らないわけにはいかない。と剛君は思った。
隆一&アリスちゃん、聡&檜山は結婚準備で忙しいので行かなかった。残りの女性陣も
行かなかった。
リーダー 「じゃあ、イオンのスターバックス現地集合で。」
3台の車はイオンに向かった。
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                                  つづく