暖かく無関心なホッとする人(P君)2423話

 午後2時40分、D君は剛君達のテーブルが気になってしかたなかった。剛君の表情を
見ると冷静さを保っているように見えた。彼が不思議に思ったのはイノッチだ。こんなに
美人達が目の前にいるのに彼も冷静に見えた。もしかしたら彼もこのテーブルの中に気に
なる人がいるけど、僕の話を聞いて冷静さを保っているのだろうか?でも彼はもう31だ
。何も話さないでいると「まいやんとなーちゃんに思っていたほど青年会って面白くない
。」と思われてしまうかもしれない。こんなチャンスはないのに、とD君は思い。
D君 「ミカちゃんの方のテーブル、面白そうだね。」と言い「もっと狭くなっちゃうけ 
    そっちに行っていいかな?」
ミカ 「いいですよ。」
D君は思った。隆一たち6人だけで、軽井沢にスノボー旅行に行ったとき、隆一と聡は
リーナと仲良くなったので、リーナの会社の親友、檜山とアリスちゃんと仲良くなれた。
つまりリーナがキーマンだった。今度は僕がキーマンになる番だ。グループ交際の良さは
黙っていても、誰かが代わりに話してくれる。でも、誰も話さないとマズいことになる
助っ人に僕が行かないと。
D君はアイスコーヒーのグラスを持って席を移動した。             
                                  つづく


           剛君     イノッチ   
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     D君 |               | ミカちゃん
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          まいやん    なーちゃん