暖かく無関心なホッとする人(P君)2560話

 その夜、二人はイノッチ達の事で興奮してなかなか眠れなかった。
ベッドの上で寝ながら二人は話した。
D君 「実はイノッチが今プロポーズするようにメールで誘導したんだ。」
リーナ 「そんなことが陰であったの?」
D君 「そうでもしないとイノッチの性格からして、何も起こらないと思うんだ。
    彼は剛君がまいやんが好きだと分かると、自分の気持ちを押さえて
    剛君にまいやんを譲ってしまった。恋愛はある程度自己中でないとね。  
    あのシチュエーション以上のプロポーズのタイミングはないね。」
リーナ 「なんかディーンって、恋愛ドラマのプロデューサーみたい。」
D君 「自慢じゃないけど、男女のその時の恋愛心理を読むことができると思う。
    その時、彼彼女がどんなことを考えているかをね。これが恋愛偏差値の
    高い人の特徴なんだ。これが高ければ、気になる人がいたら、ちょっとした
    ジャブを出して脈がなければ、そこで踏みとどまって、それ以上、彼彼女に
    近づかないから、いい距離感をもって今までどうりの友達として付き合える。」
リーナ 「そう、今の人は割と学力の偏差値は気にするけど、恋愛偏差値が低い人が多い
     と思う。それで相手のことをよく知りもしないのに、いきなりプロポーズ
     してきたり。それじゃ女性としては断るのが当然と思う。」
D君 「そうなんだ。だから学生時代に勉強ばかりした人は高学歴かもしれないが、
    彼または彼女とどう付き合い始めればいいかよくわからないんだ。」
リーナ 「はじめはジャブなんだ。」
                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2559話

 午後7時30分、今度はリーナのスマホが鳴った。
リーナ📱 「、、、、、、、、はい、松本里香です。」
サッシー📱 「リーナ、サッシーだけど、今日はありがとう。」
リーナ 「あっ、今井先輩。」
サッシー 「リーナ、会社じゃないんだからサッシーでいいよ。」
リーナ 「どうだった?今日のバーベキュー大会。」
サッシー 「最高だった。まさか最後にあんなすごいことがあるなんて。」
リーナ 「なんですか?その最後にあったすごいことって。」
サッシー 「まだご主人から聞いていないの?イノッチがDさんに電話するって言ってた
      けど。」
リーナ 「えっ、何も聞いていませんけど。」
サッシー 「そうなんだ、じゃあ言うね。実は今日のバーベキュー大会の時、イノッチが
      私にプロポーズしてきたんだ。」
リーナ 「えーーーーーーーーーー。で先輩の返事は?」
サッシー 「それはOKに決ってるでしょ。」
                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2558話

 午後6時ごろアパートに着いたD君とリーナは、すぐ近くの食堂で夕飯を済ませた。
午後7時、二人はアパートに戻った。部屋に入り二人はコーヒーを飲んで休んでいた。☕
その時D君のスマホが鳴った。
D君📱 「、、、、、、、、はい、松本です。」
イノッチ📱「もしもしDさん、イノッチです。」
D君 「ああイノッチ、今日は楽しかったね。」
イノッチ 「そうですね。Dさんのメールありがとうございます。あの時は本当に
      ナイスアドバイスでした。恋愛は行き当たりばったりですね。自分が恋愛の  
      シナリオを書くとろくな結果にならないんですね。今までの自分はその点
      全然ダメでした。それがDさんのアドバイスどうりにすると、いきなり満塁
      ホームランでした。」
D君 「満塁ホームラン?まさか。」
イノッチ 「そうです。そのまさかです。」
D君 「プロポーズしたの?」
イノッチ 「ええしました。」
D君 「それで結果は?」
イノッチ 「特大ホームランです。」
D君 「それはすごい、やったね!!」
                                    つづく