暖かく無関心なホッとする人(P君)2560話
その夜、二人はイノッチ達の事で興奮してなかなか眠れなかった。
ベッドの上で寝ながら二人は話した。
D君 「実はイノッチが今プロポーズするようにメールで誘導したんだ。」
リーナ 「そんなことが陰であったの?」
D君 「そうでもしないとイノッチの性格からして、何も起こらないと思うんだ。
彼は剛君がまいやんが好きだと分かると、自分の気持ちを押さえて
剛君にまいやんを譲ってしまった。恋愛はある程度自己中でないとね。
あのシチュエーション以上のプロポーズのタイミングはないね。」
リーナ 「なんかディーンって、恋愛ドラマのプロデューサーみたい。」
D君 「自慢じゃないけど、男女のその時の恋愛心理を読むことができると思う。
その時、彼彼女がどんなことを考えているかをね。これが恋愛偏差値の
高い人の特徴なんだ。これが高ければ、気になる人がいたら、ちょっとした
ジャブを出して脈がなければ、そこで踏みとどまって、それ以上、彼彼女に
近づかないから、いい距離感をもって今までどうりの友達として付き合える。」
リーナ 「そう、今の人は割と学力の偏差値は気にするけど、恋愛偏差値が低い人が多い
と思う。それで相手のことをよく知りもしないのに、いきなりプロポーズ
してきたり。それじゃ女性としては断るのが当然と思う。」
D君 「そうなんだ。だから学生時代に勉強ばかりした人は高学歴かもしれないが、
彼または彼女とどう付き合い始めればいいかよくわからないんだ。」
リーナ 「はじめはジャブなんだ。」
つづく
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