暖かく無関心なホッとする人(P君)2566話

 朝7時、リーナを起こす時間だ。D君は寝室に戻り、、、、ベッドにまた上り、
リーナを起こそうとすると、すでにリーナは起きていた。
リーナ 「おはよう、ディーン。」
D君 「おはよう、えっ、うそ。一人で起きられたの?」
リーナ 「うん。」D君は少し残念だった。
リーナ 「昨日はサッシーのことで興奮していたけど、結果がよかったので熟睡
     できた。今日会社でサッシーに「おめでとう。」って言えるからね。
     もし良くない結果なら夜じゅう寝れなかったと思う。」
D君 「そうだよね。よかった。結果が良くて。」                  
それからリーナは起き上がり、ベッドから降り
リーナ 「ちょっとシャワーを浴びてくる。」と言って、脱衣室に向かった。、、、、


                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2565話

 朝6時45分、D君はリーナを起こすまで少し時間があるので前から気になっていた事を
調べることにした。それはモーセが神様から最初の十戒石板を貰うために、シナイ山に
登り、長い間その山に留まり、なかなか降りて来ないのでしびれを切らしたユダヤ人に
、アロンはなぜ「金の牛の偶像」を作ったかだ。調べると当時ユダヤ人が多く住んでいた
エジプトのメンフィスという町には「アピス」という牛の偶像が信仰されていた。
ユダヤ人は日常的にこの牛の偶像を目にしていました。それでモーセが最初の十戒石板
を貰う前に、偶像礼拝をしないよう注意したにもかかわらず、アロンまでその忠告を
無視し「金の牛の偶像」を作ってしまった。これは分るような気がする。人は触れ合う
時間が長いほど、その対象に対し肯定的になってしまう。なぜならユダヤ人は当時
エジプトの寄留者だったので、エジプト国に対し大きな態度でいられなく金の牛の偶像
にも肯定的に見てしまった。そんな精神的な弱さが当時のユダヤ人にはあったんだと
思った。
                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2564話

 朝6時20分、D君は続けて出エジプト記を開きながら、この時代のユダヤ人の信仰姿勢
について考えていた。エジプトに移住した彼らは、元々エジプトに住んでいたエジプト人
から見れば、ただの外国人労働者と見られ奴隷として扱われた、(多分ピラミッド建設の
肉体労働に使われたのも彼らだっただろう。)そうした苦しみの中で彼らは神に嘆き叫んだ。彼らの切なる祈りを聞いた神は、パロ(エジプト国王)の娘が自分の子として育てた
モーセをエジプトから救い出す使者として選んだ。この時から再び創世記末のような
信仰姿勢に戻ったら良かったが、実はそうではなかった。エジプトに移住した彼らに段々
エジプト文化、宗教が染みついてしまい、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフのような
主にのみより頼む純粋な信仰ではなくなってしまった。(後で書く、モーセが山から中々
降りて来ないので、十戒をモーセから聞いたにもかかわらず、アロンに金の子牛の偶像を
作らせ、それを拝んだ。これがきっかけで神様を怒らせ、最初に書かれた十戒石板(神
の奥義、我々の謎)が封印されてしまった。これを読んだだけで彼らの先祖のような信仰
はひとかけらも見当たらない、それでモーセがまた一から彼らに信仰を植え付けるわけだ
が,それがうまくいかず、それがきっかけで最終的にイエス様殺害になってしまう。
D君は興味があったので、会社から帰宅したら今晩この続きを読もうと思った。
                                     つづく