暖かく無関心なホッとする人(P君)2527話

 午後5時30分、二人の乗った車はイノッチがよく来る焼き肉屋に着いた。車から降り
、、、、、、、、二人は店に入っていった。
店員 「いらっしゃいませ。お二人ですね。こちらにどうぞ。」、、、、、、、、
二人は案内された席に着いた。
店員 「何になさいますか?」
イノッチ 「焼き肉定食2人前。」


日曜日の夜だったので、しばらくして満席になった。
サッシー 「いい。この雰囲気。久しぶり。」
イノッチ 「何がですか?」
サッシー 「だって男の人と外食するのなんて、結婚紹介所が人為的にセッティング
      しただけで、ぜんぜんときめかないし、何を食べているかわからない。
      高いお金を出しておいて紹介されるのは、言っちゃ悪いけど恋愛結婚
      できなかった人でしょ。」
イノッチ 「そうだよね。」
サッシー 「イノッチといるとリラックスできるし、自が出せるというか、自分のまま
      でいられるの。それって大切なことだと思うの。さっき言ったけど無理して
      背伸びして、実際の自分以上の人を演じると疲れちゃうの。それが婚活疲れ
      だと思うの。」
                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2526話

 午後5時20分、
サッシー 「あれ、教会の近くにまた戻ってきちゃった。」
イノッチ 「それはそうだよ。俺の住んでいるアパートは教会のすぐ裏だし、
      これから行く行きつけの焼き肉屋もアパートのそばだから。」
サッシー 「あっ、そうか。」
イノッチ 「ところで今日はどうやって教会に来たの?」
サッシー 「私、高円寺に住んでるの。で、会社の三井とJR荻窪駅前のコンビニで待ち
      合わせをして、三井と彼氏と私の3人で来たの。」
イノッチ 「ああそうだったんだ。」
                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2525話

 午後5時、
イノッチ 「恥ずかしながら、女の子とドライブしながらCDを聴くのは初めてだよ。」
サッシー 「こうしているとデートしているとしか考えられないね。」
イノッチ 「なんていうか、デート初体験だから、これがそうなのかな?」
サッシー 「可愛い。そうなの、これがデートなの。」
イノッチ 「デートって意外と簡単なんだね。」
サッシー 「いままで何だと思っていたの?」
イノッチ 「それはいろいろ作戦を練って、恋愛マニュアル道理にしなきゃ女の子を 
      GETできないものと思っていた。そうじゃないの?」
サッシー 「あまい、あまい。頭でっかちなんだから。もしそうならその本ベストセラー
      になってるはずよね。でも実際なっていない。女の子はそんなに簡単じゃな     
      いよ。私の意見では女の子は恋をしたいと思うの。だから片思いが最高の恋
      だと思う。それを先に男子がしちゃうと、こっちとしては男子に恋をしなく
      てもキープできちゃうからときめかないの。」
イノッチ 「なるほどね。」
サッシー 「だからイノッチはさめてるから、いい感じ。合格。」
イノッチ 「えっ、合格ってなんですか?」
サッシー 「彼氏にしたいってこと。」
イノッチ 「それって逆告白ってこと。」
サッシー 「そういうこと。鈍いところがまた可愛い。」
イノッチ 「からかわないでくれよ。」
サッシー 「ごめんごめん。」
イノッチ 「そろそろ焼き肉屋に行こうか?」
サッシー 「うん。」
                                    つづく