暖かく無関心なホッとする人(P君)2564話

 朝6時20分、D君は続けて出エジプト記を開きながら、この時代のユダヤ人の信仰姿勢
について考えていた。エジプトに移住した彼らは、元々エジプトに住んでいたエジプト人
から見れば、ただの外国人労働者と見られ奴隷として扱われた、(多分ピラミッド建設の
肉体労働に使われたのも彼らだっただろう。)そうした苦しみの中で彼らは神に嘆き叫んだ。彼らの切なる祈りを聞いた神は、パロ(エジプト国王)の娘が自分の子として育てた
モーセをエジプトから救い出す使者として選んだ。この時から再び創世記末のような
信仰姿勢に戻ったら良かったが、実はそうではなかった。エジプトに移住した彼らに段々
エジプト文化、宗教が染みついてしまい、アブラハム、イサク、ヤコブ、ヨセフのような
主にのみより頼む純粋な信仰ではなくなってしまった。(後で書く、モーセが山から中々
降りて来ないので、十戒をモーセから聞いたにもかかわらず、アロンに金の子牛の偶像を
作らせ、それを拝んだ。これがきっかけで神様を怒らせ、最初に書かれた十戒石板(神
の奥義、我々の謎)が封印されてしまった。これを読んだだけで彼らの先祖のような信仰
はひとかけらも見当たらない、それでモーセがまた一から彼らに信仰を植え付けるわけだ
が,それがうまくいかず、それがきっかけで最終的にイエス様殺害になってしまう。
D君は興味があったので、会社から帰宅したら今晩この続きを読もうと思った。
                                     つづく