19:15 津田牧師は憔悴しきった困った顔をしてきたが、D君はむしろその困った顔を見て、
ホッとした。なぜならそのことで困るなら、もっと教会を聖書にそった群れにしたい
現れだが、そこで明るく笑い飛ばして「そんなに深く考えなくてもいいよ。深い意味
なんかない。ただの記号だよ。」なんていう牧師なら「ああ、この人にはもっと
聖書的な教会にしていこうというビジョンがないんだ。」と思ってしまう。
つづく
19:15 津田牧師は憔悴しきった困った顔をしてきたが、D君はむしろその困った顔を見て、
ホッとした。なぜならそのことで困るなら、もっと教会を聖書にそった群れにしたい
現れだが、そこで明るく笑い飛ばして「そんなに深く考えなくてもいいよ。深い意味
なんかない。ただの記号だよ。」なんていう牧師なら「ああ、この人にはもっと
聖書的な教会にしていこうというビジョンがないんだ。」と思ってしまう。
つづく
18:25 下を向いたまま、「何節ですか?」と彼は聞いてきた。
D君 「それは8節です。ここでイエス様はハッキリと「しかし、あなたがたは先生と
呼ばれてはいけません。あなたがたの教師はただひとりしかなく、あなたがたは
みな兄弟だからです。」と言っているにもかかわらず、教会では牧師は信徒に
「先生」と呼ばれています。信徒はマタイによる福音書23章を知らないでそう言って
来るかもしれませんが、中にはマタイによる福音書23章を知っていますが、大多数の
信徒が牧師のことをOO先生と呼んでいるので、それにつられて言っているかもしれ
ません。はじめから牧師側で「今日からマタイによる福音書23-8に従って、わたしの
ことを「先生」と呼ばないでくださいとなぜ言わないのですか?」
つづく
11/27(月)7:48
D君はそれから青年会や教会全体の活動内容について詳しく話した。とくに
青年会では皆にあだ名をつけていること話したら、興味津々で誰がどんなあだ名
なのかぜひ教えてほしい、と言ったり少しずつ笑顔も出てきた。それから15分ぐらい
雑談した。彼は「まだまだこの教会についてわからことだらけなので、これからも
教えてください。」と言った。彼からの信頼を得たので、そろそろ本題に移ろうと思った。
D君 「あのー、福音書を読んでいて。どうしてもわからない箇所があるんですが、教えて
いただけますか?」
津田牧師 「ええ、いいですよ。それはどこですか?」
D君 「マタイによる福音書23章です。」
津田牧師の顔が一瞬曇った。
つづく