暖かく無関心なホッとする人(P君)3221話

 9/22(日)朝6:00 D君は起きた。サイドテーブルに置いてあるスマホを手に取り、
メールを確認したが誰からも来ていなかった。
 7;00 KKは起きた。(昨日は上手くいった。特に失敗は無かった。当たり前だ。
何にもデートの計画を立てていなく。ただランナーの言いなりになっていただけだから。
キャッチャーになって正解だった。ランナーが投げてくれるボールはどこに飛んでくるか
わからないんだから、どこにくるかなんて考えてもしょうがない。それで昨日は楽だった
んだろう。)
 7:30 ランナーは起きた。(昨日、KKは私の希望するデートプランのとおりに行動
してくれたから全然ストレスがなかった。今までいろんな男性とデートしたけど、
ほとんどの男性は分刻みのデートプランを立て時間を気にして、私をそこら中に連れまわし、家に帰ったらクタクタに疲れていた。帰り際の男性達の満足げな自己満足の顔、
きっと今日はデートプランの通りの「女性が喜ぶ食べ物屋」かなんかのマニュアル本を
読んで、こうすれば女性を落とせると思って行動したんだ。あー、もうムカつく。そんなことでOKするわけないでしょ。わかってないな。でも昨日KKは違ってた。私が前から
したかったデートを全部かなえてくれた。あんないい人どこにもいない。絶対彼を手放し
たくない。今日も教会で会えるんだ。うれしいな。)
                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)3220話

 13:10 KKは前を歩くカップルが気になった。(どこかで見たことのある後ろ姿だ。
あっ、そうだわかった。リーダーとガッキーだ。そういえば以前、青年会で「そのうち
原宿でタピオカミルクティーをまた飲みに行く。」ようなことを言っていた。それだ。
まさか今日だったのか。頼む後ろを振り返らないでくれ。ランナーは気が付いていないみたいだ。)そう思っていたら、ランナーは右側にあった店に入って行った。
(フー、助かった。)
                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)3219話

 13:05 KKとランナーは並んで「竹下通り」を歩いていた。、、、、、、、、
人が多くて、手を繋いでいないと迷子になりそうで、手を繋ぐいいチャンスだと
思いそうだが、彼には彼なりの美学があった。多分ランナーはKKと手を繋いでもらいたかったかも知れないが、あえて彼はそうしなかった。それはランナーをある意味「恋愛の
飢餓状態」にして、彼女の方から「もっと私に恋をしてよ。」という気持ちにさせる。
これは高等技術かも知れないが、そんじょそこらの並みの男とは違うというスペシャル感
を彼女に与えることができる。それに「恋人として付き合って。」と告白するまでは、
手を繋がないと決めていた。
                                    つづく