13:05 KKとランナーは並んで「竹下通り」を歩いていた。、、、、、、、、
人が多くて、手を繋いでいないと迷子になりそうで、手を繋ぐいいチャンスだと
思いそうだが、彼には彼なりの美学があった。多分ランナーはKKと手を繋いでもらいたかったかも知れないが、あえて彼はそうしなかった。それはランナーをある意味「恋愛の
飢餓状態」にして、彼女の方から「もっと私に恋をしてよ。」という気持ちにさせる。
これは高等技術かも知れないが、そんじょそこらの並みの男とは違うというスペシャル感
を彼女に与えることができる。それに「恋人として付き合って。」と告白するまでは、
手を繋がないと決めていた。
つづく
12:55 二人は会計に行った。、、、、ランナーがバッグから財布を出そうとすると、
KKがそれを制して
KK 「ここは俺に払わせて。」
ランナー(小声で)「ごちそうさま。」それから二人は店を出て、竹下通りに向かった。
つづく
12:45
KK 「少しはお腹が空いてきたかな?タピオカ専門店が竹下通りには多いんだよね。」
ランナー 「そう、この後は私の行きつけの店を紹介するから。」
KK 「頼もしいね。お願いします。竹下通りって敷居が高いというか何というか、
田舎もんにはちょっとね。東京育ちの若者の聖域という感じだよ。」
ランナー 「それは外部から来た人の思い込みにすぎないと思う。」
KK 「そうかなあ、新宿とかだと地方から来た人の町という感じだけど、渋谷とか原宿
は東京の若者の街という感じで、なんか地方出身だとバカにされそうでつい構え
ちゃうんだ。」
つづく