暖かく無関心なホッとする人(P君)2375話

 時は2018年7/21(土)夏真っ盛り、いったいこの暑さは何時まで続くのだろうと思いながら、D君は朝の5時頃もう明るいので目が覚めてしまった。朝6時に起きる習慣なので
タオルケットの中で、今年のはじめから起きたことを思い出していた。そうだ今年の冬
青年会の皆で軽井沢プリンスホテルスキー場でスキースノボー大会をしたんだ。あのとき
は楽しかったな。そのちょっと前に僕達二人と隆一、聡、アリスちゃん、檜山の6人だけで1台のミニバンに乗って2泊3日の泊りがけのスノボー旅行をしたんだった。あの旅行が
あったから聡と檜山のカップルが出来たんだ。6月には二人そろって洗礼も受けた。
彼らは今最高に幸せな婚約時代だ。僕とリーナはまだ結婚したばかりだけど、一応結婚の
先輩だ。彼らのお手本になっているだろう。もし僕達が幸せそうじゃなければ、二人は
結婚する気にならなかっただろう。今、結婚願望をいだかない若者が増えているというけど、それは身近な所に幸せそうなカップルを見ていないだけじゃないだろうか?僕は前
から、モテる人と友達になれば自分もモテるようになる、というのは本当だと思っていた。実際そうだった。僕はまずリーダーと友達になった。それから自然にリーダー、
ガッキー、リーナの仲良し3人グループの中に入り毎週スターバックスでグループ交際ができ、気が付いたら洗礼を受け、リーナと結婚出来た。それからまだ1年も経っていないんだ。ずいぶん昔のことのように思う。それだけ目まぐるしく色々なことがあったんだ。多分、聡は36歳だし檜山も28ぐらいだから今年中には結婚するだろう。問題は隆一と
アリスちゃんだけど、二人は仲良く一緒に教会には来ているけど、まだプロポーズして
いないみたいだ。そろそろなんかあっても良いころだ。そう言えば冬の青年会のスキー
スノボー大会にナーちゃんが大学の友達の乃木坂46の白石麻衣にそっくりな子を連れて来てから、青年会の雰囲気も変わった。なんかナーちゃんも西野七瀬に似てるし、そこに持ってきて白石麻衣じゃ、まだ結婚していないイノッチと剛君はビビりまくりだろうな。だから最近無口なんだ。


                                   つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2374話

 午後1時45分、
リーダー 「恋愛の話はそのくらいにして、他の話題は何かあるかな?」
D君 「ありますけど、ちょっといいですか?最近、個人の尊厳ということを考える
   んですけど。それが無くなって来るとストレスに弱くなると思うんです。で、
   その人オリジナルの、まあ個性と言うか、その人をその人らしくしている部分
   はとても大切な部分で、他人が踏み込んじゃいけないところだと思います。」
リーダー 「確かにその通りだね。もっと詳しく話してくれないか?」
D君 「はい。具体的に言うと個人情報は個人の尊厳の核になる部分だと思います。
   何歳だとか?どこに住んでいるとか?家族構成とか?職業とか?年収とか?を気軽
   に他人から聞く人がいるけど、本人にしてみれば触れてほしくない、思い出したく
   ない過去かも知れない。それは傷が治りかけていカサブタがせっかく出来て来たの
   にそれを他人が引きはがすような酷いことと同じだと思う。本人から個人情報を話
   す分にはいいけど、その場合はカサブタが自然に取れて、その下の皮膚も完全に
   治っていると思う。親しくなれば自然に本人の方から相手の人にそれを話したくな
   ると思う。だから他人との心理的な距離感と相手の個人情報と比例していると思
   う。それをまだあまり相手と親しくもないのに個人情報を聞かれたら不愉快な気持
   ちになると思う。それはちょうど心を許していない人つまりカサブタが付いた状態
   を他人に取られるような酷い事と同じだと思うよ。なんでこんな話をするかと言う
   と、最近婚活疲れという言葉をよく耳にするからなんだ。そんなに親しくもない人
   に個人情報を開示して、心がズタボロにされるから婚活疲れするのは当然だよ。
   そんな嫌な思いをする前に、聡たちは自由恋愛、自然恋愛でゴールイン出来たんだ
   から良かったと思うよ。」
                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2373話

 午後1時35分、
D君 「これで聡と檜山は安心だね。隆一とアリスちゃんの方はどう?」
隆一「驚いたなあ。まさか聡の方が先にプロポするなんて。そのうち良い知らせが出来る   
   と思うよ。あんまりプレッシャーを与えないでくれ。聡がプロポーズしたからって
   ついでに今しようなんて軽い男じゃないよ。」
D君 「悪い悪い、そうだよね。そんな話をあんまり広げないほうがいいよね。リーダー
   にバトンを返します。」
リーダー「ごめんごめん、ゲンPたちが上手く行ったからいいようなもの、そうじゃなけ
     れば、そっとしておいてほしいよね。」
聡 「いえ、僕の場合は良かったと思います。いつまで付き合えばいいか?とか、どこで
   プロポーズすればいいか?とか正解のないことで悩んでいたと思います。誰かが
   背中を押してくれないといつまで経ってもプロポーズできなかったと思います。」
D君「聡の場合は恋愛を頭で考えすぎるんだよ。恋愛にこうすれば上手く行くなんて正解
  は無いんだよ。よくこうすれば恋愛は上手くいくなんてマニュアル本があるけど、 
  そんな本を信じちゃだめだと思うよ。よく考えることは、ここにAさんという美人が
  いたとする。そのAさんのことを好きになってしまったB君とC君がいたんだけど、
  二人とも同じ恋愛マニュアル本「こうすれば彼女をゲットできる。」を買って読んだ
  。二人ともその本を信じ切って100%その本のとおりにした。さてAさんはどちらの
  告白を受けたでしょうか?」
聡 「あっ、そうか。なるほど。」
D君「わかっただろ。そんな本は信じるに値しないよ。そうじゃなくて恋愛経験をつめば
  自然に今プロポーズすればいい。とわかるようになる。それはちょうど野球の打席
  でピッチャーの投げるボールを打つのに似ている。何時バットを振ればいいかなんて
  説明してわかるものじゃないよ。それにはたくさん打席に立って空振りして自然に
  わかるんじゃないかな。「考えるな感じろ。」だよ。」
                                     つづく