暖かく無関心なホットする人(P君) 635話

 午後6時20分、「そろそろ店を出ようか?」とD君は言った。ふたりは店を出て、100m
ぐらい先にある有料駐車場まで手を繋いで歩いた。
 午後6時25分、ふたりはインプレッサに乗った。D君はエンジンを掛け車は動き出した
。「ホットするよね。これで大体の結婚準備はできたかな?リカちゃんはコンビニで
よくゼクシィを読んでいるから、そこのところは詳しいよね。ウェディングプランナー
みたいだね。」「それほどじゃないけど。」
 午後6時30分、リカの家の前に車は着いた。「あっ、しまった。リカちゃんの家って
夕食6時30分からだったよね。いま帰るとマズいよね。」「あっ、そうだった。」
「じゃあ、僕がよく行くTUTAYAで時間を潰すって言うのは?」「ナイスアイデア。」
 午後6時45分、ふたりの乗った車はTUTAYAに着いた。「最近。僕がハマっている漫画
に東京タラレバ娘ってのがあるんだ。リカちゃんも知ってるよね。」「もちろん。」


                                   つづく