暖かく無関心なホットする人(P君) 636話

 午後7時30分、D君は腕時計を見た。「あっ、もうこんな時間だ。ごめんリカちゃん
マンガに夢中になっていたら、こんな時間になっちゃって。もう帰ってもいいよね。」
「ええ、お願いします。」ふたりは店を出てインプレッサに乗った。
 リカの家に向かって行く途中、「リカちゃんの家のピアノはどうする?」「あのピアノはママも弾くし、妹も弾くから置いておく。」「でもアパートにピアノが無いのは寂しくない?」「アパートだと、どっちみち隣に響いて迷惑だから、弾く気はなかった。」
「でも将来はもっと広くてピアノの音が気にならない防音効果のあるリビングに住むことが僕の夢だよ。そうすれば僕も家で思いきっりギターを弾けるよ。いいこと考えた、そのときリーダーもガッキーも読んで、みんなでセッション&ホームパーティーしよう。
なんかリーダーとガッキーってお似合いのカップルに思えるんだけど。以前RGRDで渋谷に行った事あるでしょ。そのときリーダーは渋谷はナンパされて危険だからと言って、ガッキーの手を取ってカップルのふりをしたよね。」「あったあった。」「もし嫌いな人なら、そんなことできないよ。」「そうだね。」「リーダーは気があるんだけど、
この間、31アイスクリームを食べている時、どんな人がタイプて聞いたら坂口健太郎がタイプなんて女子高生みたいなことを言ってて、夢見る少女って言う感じだったよ。
リーダーは嵐の櫻井翔に似てイケメンなんだけど坂口健太郎みたいに背が高くないから、遠慮して諦めているという感じだね、リーダーは賢いから、告白でもして断られたら、ガッキーも気まずい思いをして最悪教会から離れてしまうと思っているよ。だからあまり近づけない。」「もったいないね。灯台下暗しってこういう事ね。」
                                   つづく