暖かく無関心なホットする人(P君) 632話

 午後4時25分、D君たちはケーキ屋通りの宝石屋に入った。「いらしゃいませ。」
「どんなデザインがいいかな?ただダイヤが大きければいいというわけでもないよ。大きいに越した事ないけど。」「これなんかいいデザインだと思う。」「じゃあ、これは
予選通過ね。一様全部見よう。」、、、、「これなんかもいい。」「これも予選通過。
他にも気になった指輪はあるかな?」「ない。さっきのとこの指輪。」「じゃあ決勝戦、
この指輪を二つとも買ったとします。その二つの指輪は離れた場所にあります。その指輪がある家が家事になったとします。その時どちらの指輪を持って逃げますか?これで本当にほしい指輪が分かります。」「わかった。最初に気に入った指輪。」「でしょ、だいたい第一印象で気に入った物って、本人が一番気に入っている物なんだ。」「すみません、
この指輪で結婚指輪を作ってほしいんですけど。サイズは9号と16号でお願いします。」
「結婚式の予定は今年の秋の敬老の日なんですのでこれ、まだずっと先なんですけど。」
「かしこまりました。それではここにサインを、これが予約券になります。遅くても6月
中には、お渡しできます。」
                                    つづく