暖かく無関心なホットする人(P君) 520話

 10時45分、「そろそろ店を出ようか?」「うん」「これからどうする?」「この傍に
ある100円ショップに行きたいんだけど?」「最初の頃、ここで待ち合わせした時の店だね。OKわかった。ちょっと傍の有料駐車場に車を止めてくるので、先に100円ショップ
で待ってて。」「わかった。」
 10時50分、D君は100円ショップに入った。「お待たせリカちゃん、何かいいものあった?」「小さい頃から夢があったの、それはレンガ作りの台所だけど、アパートじゃ
改造するわけに、いかないから、せめて壁紙をレンガ作りに変えれば雰囲気が出ると思う
。」「なるほど、それで壁紙を見てたんだ。」「今度、リカちゃんの荷物を運ぶとき、
台所の壁紙のサイズを二人で測ろう。」
                                   つづく