暖かく無関心なホットする人(P君) 469話

 午後4時45分、リカちゃんの母親が居間の横にある台所から 、レストランでよく見るような銀色の丸い金属性のおぼんみたいなものの上に、モンブラン、イチゴショート、
メロンケーキ、チョコレートケーキ、チーズケーキとコーヒー2カップ、紅茶3カップを
運んできた。テーブルはアメリカの家庭にあるようなクラシカルだが高級品だった。
そのテーブルの上にケーキや紅茶、コーヒーが置かれると、手を付けるのが悪い気さえ
してしまう。「さ、OOさん遠慮なくどうぞ。OOさんはモンブランが好きでしたよね?
」と言われ「どうして僕がモンブランが好きな事を知っているんですか?」と聞くと
「あれは確か青年会の皆で軽井沢プリンスホテルスキー場に行って帰って来た日に、里香がOOさんはモンブランが好きだから、家に来たときは出してね。と里香が言っていました。」「いいんだって、OOさんが好きな食べ物は大体知っているからまかせて。」
「里香の話によるとOOさんはギターが、かなり上手いそうで。」「そんな、大したことないですよ。」「それと料理も自分で、かなりするそうで。」「それも、大したことないですよ。」「これが凄いと思って、何でも去年の教会クリスマスから聖書を読み始めて
もうヨハネの福音書まで来ているそうで。」「いいえ、早く読めばいいというものではありません。」「OOさんは私達の教会のホープです。」「いいえ、そんな。」


                                     つづく