暖かく無関心なホットする人(P君) 462話

 午後5時10分、D君はリカちゃんを家まで送り届けると、彼のアパート近くにある
行きつけのラーメン屋に行きたかった。「今日は土曜日、自分への御褒美の日だ。
それに、さっき牧師館でエネルギーを使い切ってしまいクタクタだ。こういう時は
嚙む気にもなれない。楽に食べられるラーメンが一番だ。」
 午後5時50分、インプレッサは行きつけのラーメン屋に着いた。店に入ると彼は
「担々麺。」と言ってカウンター席に着いた。とにかく辛い物が食べたかったからだ。
しばらくして坦々麺が出て来た。カウンター席を選んだのは、気分転換したかったからだ
、さっきの事を忘れないと今晩眠れなくなってしまう。今晩良く寝ないと、明日会う、
リカちゃんの御両親に好印象を与えられない。彼は今日の出来事を黙って感謝の祈りを
神様に捧げた。それで疲れていたせいか、そのラーメンをかなり早く食べた。


                                   つづく