暖かく無関心なホッとする人(P君)4605話

3/11(木)3:55 D君(さっきは3時半ごろベッドから降りた。一瞬まだ3時半だから、このまま寝ていたい気持ちもあったが、今起き上がらないと、夜行バスが次の停留所で止まるのは5時になってしまう。今なら楽に起きられるが(夜行バスが停留所で止まっているので。
ただ停車時間は1分しかない。)、今起きないと、起きるのが困難になってしまう。(走り出したバスの入り口から、降りるなら気分は最悪。)そんなわけで起き上がりベッドから
降りることにした。----それにしてもなんてこの時間は自由なんだろう。まるで昼間
とは別世界だ。朝6時から夜の就寝時までの社会的時間は、公共道路に出て走る自動車の
ようであって、全然自由がない。今、自分としてはこの仕事をしたいが(自分が運転する車
のアクセルを踏んで走らせたいが)他人から「待った。」が入り、その仕事ができなくなる
。(まるで目の前に横から車が入り込み、衝突を避けるためブレーキを踏むよう。)でも、
この時間は自分ひとりだけ、自分の考えを即実行できる。邪魔をする人はいない。「自分が
今こうしたい。」そんな当たり前のことができる時間はそうそうない。だから人はみな会社
の仕事が終わったら、一人になって自由を楽しみたいと思うんだ。だが会社の時間が終わっても、完全にひとりになれる時間はあまりない。----しかし、深夜のこの時間は完全に
ひとりになれる。この時間は自分の脳で考えたことが、誰の制約もなく、そのまま神経を
伝って手や足に伝わり行動できる。思った通りのことが即実行できることは、精神的にも
なんていいんだろう。
                                      つづく