暖かく無関心なホッとする人(P君)3925話

11/26(木)7:50 D君は何時ものように朝食後パソコンに向かった。メールをチェックすると昨晩の深夜、会社の後輩柳田君からメールが来ていた。内容はこうだった。
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    松本先輩へ (D君は会社では本名の松本で呼ばれている。)


 こんばんわ。松本先輩が今、書かれている「正樹の一人クリスマス(クロスロード)」と
いう小説、いつも興味深く読んでいます。会社で会えないのは少し寂しいですが、お互い
テレワークでも頑張りましょう。自分は今27歳独身、正樹と同じようにアパートで一人暮らしなので、彼の事、他人事とは思えません。ちなみに僕も彼女いない歴27年で正樹とおなじです。彼のバックグラウンドも似ています。ただし僕の実家は川崎市ですが。とにかく続きが楽しみです。では。
                                   柳田優斗
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 D君は嬉しかった。こんなに早く良い返事が返って来るとは思っていなかった。柳田君は
餌に食いついた魚と同じだ。(針が魚の喉を貫通している。これでもう釣れたと同じだ。)
 問題は高校時代の同級生是枝のことだがまだ返信はない。でも焦ってはいけない。今は
今まで通りにメールを送り続けよう。そのうち何か返事が来るだろう。


                                    つづく