暖かく無関心なホッとする人(P君)3919話

11/24(火)5::00 D君は最近、早朝5時に起きるようになった。(自然に早く目が覚めるようになった。以前から書きたかったノンフィクションの小説がある。仕事上前から小説家
と付き合って彼らのサポートをしていた。そのせいか何時かは自分が軸になって小説を
書きたいと思っていた。ちょうど今、コロナウィルス感染予防のため、外出自粛、三密を
避ける、ソーシャルディスタンス、大人数での会食を避ける、会食時の会話を避ける。
それらを総合的に考えると、今でも教会で集まって礼拝するのを自粛しているくらいだから
、例年なら行われる教会のクリスマス祝会は行われないだろう。なにしろその日は普段の
日曜日の倍近い人が教会に集まる。普段でも三密を避けたり、ソーシャルディスタンスを
取ることが不可だから、その倍の人が集まって会食するなんて考えられない。そこで僕は
それを逆手にとって、「ヒロシの一人キャンプ」のような「ひとり暮らしのさびしい独身
者のために「OOの一人クリスマス」という短編小説をSNSで発信したいという構想を
練っていた。もう8割がた青写真は出来上がっている。主人公は都内在住の大学3年生、
名前は正樹、実家は埼玉県、無信仰(実家は一応仏教だが反骨心からか、それを嫌っている。が、それで他の宗教を求めるようなことはしなかった。彼は宗教に救いを求めるなんて
弱い人間がすることだと思っていたから、教会も行ったことがなかった。(だいたい自分
の体験を元にして、それに色付けして物語を作るのがフィクションの小説だと思う。ただ
小説と違うのはTVの連続ドラマのように、SNSを通じて細切れで発信するということ。
読んでもらいたいのは同じ会社の同じオフィスで働く人、地元埼玉の高校の時の同級生。
タイトルはずばり「正樹のひとりクリスマス(クロスロード)」。どうしてクロスロード
という副題を付けたかというと、クロスロードは交差点のこと。交差点で大事なことは
必ず一時停止しないといけないこと。それを無視して、突っ走るから交通事故に遭う。
一時停止するのは誰のためでもない、ただ自分のため。クリスマスはクロスロードの
一時停止地点。今までと同じ生き方でいいのか立ち止まって考えるとき、もし違う方向
に向かいたかったら、今までとは違う道が目の前にある。
                                  つづく