暖かく無関心なホッとする人(P君)3920話

7:50 D君は何時ものように朝食後パソコンに向かった。(早速、「正樹の一人クリスマス
(クロスロード)」の第一話を書こう。これは12月の終わりごろまでの短編小説。


 「正樹の一人クリスマス(クロスロード)第1話」


 正樹は少し複雑な心境だった。というのも去年までだったら、今頃からだんだん鬱的状況
の心理に陥る頃だったが、今年は違っていた。新型コロナウィルスの感染予防のため、恋人
たちは熱々のクリスマスデートは表向きにはできないはずだ。なので一度も女性と付き合ったことのない正樹は「いい気味だ。」と思い、自宅のアパートでガムを噛んでいた。
 「こんな年末を過ごすのは初めてだ。今日は11/24  クリスマスまでちょうどあと一か月だ
。昨年まで自分が何も悪いことをしたことでないのに、鬱々な気持ちになるのかわからなかった。それはリア充の人たちと自分のようなボッチクリスマスを迎える人の、落差の大きさに落ち込むからだ。比べるから惨めになる。でも今年は違う。比べる対象もデートも出来ない惨めなクリスマスを迎えるからだ。わかった。人と比べ、自分との違いで惨めになったり、優越感に浸ったりするんだ。それもたかがクリスマスというイベントひとつで。それにしてもクリスマスっていったい何なんだ?
                                     つづく