暖かく無関心なホッとする人(P君)3716話

15:15 D君はスイカを食べ終え、少し考え事をしていた。(昔よく見たTVアニメの
「涼宮ハルヒの憂鬱」は今でもネット配信している。あれは確か今から16年も前に
放送されたものだ。なのにいまだにネット配信しているということは、今でも人気があって見たい人が多いんだろう。TV放送したころ、アニメにはあまり興味がなかった僕だが
大学の友人が「見ろ見ろ。」とうるさく勧めるので、見たらすぐハマってしまった。
あのアニメはキョン(男子高校生)が主人公の同じ教室に転校してきた涼宮ハルヒに
振り回されるストーリーで、大人になった今でも面白いストーリーなので、時々見ている
。(ハルヒはかなりの美少女、ただしメチャクチャ気が強い。)あれを見て思ったのは、つくづく「口は禍の元」だということを若いながらも知っていたキョンは賢いと思うことだ。彼だけはハルヒの出す無理難題に付き合い続けた。キョンの友人はハルヒの性格を知っていたので、付き合うのはやめとけと忠告したが、告白して付き合っているわけでもないフリーの立場だけど、彼はハルヒのマネージャーのように付き合った。(こういうのが本当に付き合っているというんだろう。ちなみにタレントとそのマネージャーが結婚することが多いが、その理由がわかるような気がする。彼ら二人は心地いい関係だからうまくいくし、お互い相手がなくてはならない関係だからなんだろう。後に映画化した「涼宮ハルヒの消失」は面白かった。ハルヒがある日から消えてしまい、キョン以外の人はハルヒのいた記憶まで消えてしまったから不思議に思わなかった。やっとハルヒに振り回されない平和な日々がキョンに訪れたが、彼はハルヒのいない生活が物足りなかった。彼も僕と同じようにハルヒの暴言のような、ストレスフルなキョンに対する発言に対し、心の中で
「うるさい、知ったことか、何言ってんだか、どうしようもないな。」を連発していたからハルヒストレスに耐えられたんだろう。というかキョンが僕のお手本だから逆か。


                                     つづく