暖かく無関心なホットする人(P君) 89話

 D君は6時30分に帰って来た。雪はさっきより降って来て、すでに15cmは積もっていた。部屋を暖めている間に考えた。「明日も彼女たちは車では教会に来れないだろう。
桜井さんも来れないだろう。三人を車で迎えに行こう。」そう思った彼は、ガッキーに
電話を掛けた。彼女なら電話しやすい。「ブルルル、ブルルル、はい、河村です。」
「ガッキー、D太郎だけど。」「あっ、D太郎、どうしたの?」「明日の事だけど、この
雪じゃ明日の朝までには30cmは積もってるよ。先週みたいに9時30分頃セブンイレブン
に迎えに行くね。」「えー。たすかる。さっき里香と電話していて、明日どうしよう、
またD太郎が迎えにきてくれたらいいのにな、でもこっちから電話したら、ずうずうしいし、どうしよう。と思っていたとこなの。」D君は心でガッツポーズをし、超ラッキー
と思った。続いて彼は桜井さんに電話を掛けた。「ブルル、ブルル、はい、桜井です。」
「リーダー、イザヤです。」D太郎は、まるで自分が秘密組織の一員になったみたいで
嬉しかった。「あっ、OOさん、じゃなかったイザヤだったね。どうかしましたか?」
「実は考えていたんですけど、この雪は明日の朝までには30cmは積もると思います。
で明日の朝、ガッキー達を迎えに行った後、リーダーの家の近くのマックに9時55分に
迎えに行きます。」「えー、悪いですね、助かります。お願いします。」
 D君は三人の役に立って嬉しかった。