暖かく無関心なホットする人(P君) 88話

 D君は昼食にイオンの中のにある、うどん屋に入って、肉うどんを頼んだ。食べながら
窓を見ると粉雪が舞い始めた。彼は初めて祈った「神様どうか、この雪が積もりますように。」彼は今まで無神論者だったが、進化論にも疑問を持っていた、なぜならマンモスの化石と一緒に、理論上存在しないであろう下等動物が傍から発見されたりして、これは
勝手な説に過ぎない。と思っていた。そんなことより最近自分は運が良すぎる、と思っていた。まるで神様が自分を監視していて、この人をどう導けばいいか天使に指示を出しているかのようだ。
 午後は、たっぷり時間があるのでスキースノボーの売っている店に行こう、と彼は思った。その店に入ると、こっちの店も、もうじき2月と言う事で軒並み30%OFFだった。彼は、そこで新しい毛糸の帽子と手袋を買った。
 4時頃になったので、イオンを後にして例のラーメン屋に向かった。車の中から外を見ると、雪が本降りになってきた。彼は嬉しかった。さっきの祈りが神様に通じたんだ。
ラーメン屋に着くと、店員に「かつ丼。」と言った。しばらくして、かつ丼が運ばれてくると彼は思った。「そういえば、青年会の皆で昼食を食べる前に、みんなは下を向いて
声を出さないで唇だけ動かしている。あれは青年会の時、桜井さんがした食事の感謝の
祈りを個人個人しているんだ。と思い、自分も彼らの仲間だから食事の前は感謝の祈り
をしよう、と思った。「神様、雪が本降りになってきたことを感謝します。この食事も
感謝します。」と無言で心の中で彼は祈り、食べ始めた。
                                  つづく