暖かく無関心なホッとする人(P君)2810話

 午後12時10分、二人はコンビニ弁当を持ったまま、歩いて100mぐらいのところにある
浩二の住んでいるアパートに歩いて向かった。、、、、、、、浩二は複雑な心境だった。
浩二 (以前付き合っていたころ、真奈美の機嫌のいい時は恋人つなぎで手をつないで
いた。でも機嫌わるいときには地雷を踏まないよう細心の注意をはらっていた。ちょうど
今の気候のように寒暖差が激しい。昨日機嫌がよかったと思ったら、今日は違って神経質
。そんなこんなで約2年間付き合ったが俺の神経がクタクタになって別れた。でも時間が
たって一度は別れたから、これ以上近づくと危険という距離がわかった。いくら親しくてもパーソナルスペースに土足で入り込んじゃいけない。真奈美と付き合ったから俺も少し
は大人になったと思う。それに先日のD先輩の恋愛アドバイスはよかった。スカウトマン
になるんだ。真奈美をスカウトする人は真奈美に対し主導権を持ちながら、ある程度
距離を置く。もしスカウトの誘いを断ってもそれは真奈美の自由、でもスターになる
チャンスを失う。つまり俺の誘いを断ったら結婚のチャンスを失う。もうあの時の失敗
をしないよう、ある程度の距離を取って行こう。よしこの作戦で行こう。)と思っていたらアパートに着いた。
                                    つづく