暖かく無関心なホッとする人(P君)2809話

 午前11時55分、浩二はいつも土曜日の昼食は、この店でコンビニ弁当を買っていた。
お目当てのから揚げ弁当があったので手に取り、レジに持って行こうとして、、、、、
ある女性が狭い通路にいたので彼女を追い越そうとした。、、、、、、、、
浩二(キムタク) 「すみません。ちょっと通して下さい。」浩二が通り過ぎようとしたとき、懐かしい香水の匂いがしたので、チラッと左を向いた。真奈美?でもこんなところにいるはずがない。、、、、そう思って通り過ぎた。、、、、でも気になる。彼は思い切って振り返った。
浩二 「真奈美!なんでこんなとこにいるんだ。」
真奈美 「自然に足がこっちに向いちゃって。なんでだろう。」
浩二 「自然にって。まあいいや、っていいわけないよ。いったいどうしたんだ?」
真奈美 「この辺に住みたいと思ってアパートを探してたの。私の会社は新宿にあるって
     知ってるでしょ。吉祥寺から毎日通勤するのが大変なの、だからもっと近くに
     住みたいと思って、それに浩二がいたから、この辺の地理に少しは詳しくなっ
     たし、教会にも近いし、いろいろかな。」
浩二 「なんだ。それならそうと電話で言ってくれればよかったのにビックリしたよ。
    これからお昼?」
真奈美 「そうなんだけど、午後1時から気に入った物件を不動産屋の人と見に行く約束
     をしてあるからファミレスに寄る時間がないの。」
浩二 「それなら、ここで弁当を買っていって俺のアパートの部屋で食べない?」
真奈美 「そうしてもらえれば助かる。」
彼女は弁当コーナーに向かって行った。、、、、、、、、
                                    つづく