暖かく無関心なホットする人(P君) 76話

 D君はアパートに帰って来た。部屋に入ってまずエアコンのスイッチを入れ、20度に
設定した。部屋が暖まるまで、ポットにあるお湯でコーヒーを飲んだ。「日曜日は毎週
充実しているな。これがリア充か。」時間はまだ5時30分だった。冷蔵庫を開くと、鶏肉
とジャガイモと玉ねぎがあったので、今晩はハウスシチューを作ることにした。鍋の水に
切った鶏肉とジャガイモと玉ねぎを入れてグツグツ煮込んだ。
 レンジで温めた、ご飯と出来上がったシチューを夕飯にした。「今日は日曜日だから、
今晩は聖書を読まなくていいんだ。」毎晩聖書を読んでいる彼は、今日の礼拝で聞いた
カインとアベルのメッセージを思い出していた。
                                  つづく