暖かく無関心なホッとする人(P君)2672話

 午後0時10分、会議室にはいつもの青年会のメンバーと見慣れない4,5人の若い男女と
Bさんがいた。BさんはD君のそばを離れなかった。D君は思った。「見慣れない若者は
地方の大学生で東京の実家に帰省したんだろう。きっと彼らも教会に元旦礼拝があって
助かってるんだろう。」
リーダー 「さあ、みなさん、お好きな席に座って下さい。ちなみに今日は無料です。」
D君が見ると各テーブルの上に、おせち料理、一人一人の席に、焼き鮭、お雑煮、緑茶
が用意してあった。皆好きな席に着いた。
Bさん 「(小声でD君に)正月におせち料理を食べれるなんて、最後に実家で元旦を迎
     えた10年前以来だよ。こんなご馳走をタダで食べていいの?」
D君 「タダでいいんです。遠慮しないで召し上がって下さい。」
                                    つづく