暖かく無関心なホットする人(P君) 64話

 1月20日(金)、D君は嬉しかった。今日、会社に行けば明日から休み、だから金曜日
はテンションがアップする。まるで明日から冬休みが始まる小学生みたいだ。寒い朝も
金曜日は5度ぐらい暖かいような気がする。いつものように、いつものメニューで行動した。TVを見ながら朝食を食べると、いつもより早く行動したくて、今晩読む伝道者の書
をぺらぺら見たら12章しかなかった。次の雅歌は8章しかなかったので、合わせて読もう
と思った。それと会社帰りにコンビニで、おでん、と赤いきつねを買って帰ろうと思った。
 会社帰りにコンビニに立ち寄り、おでんコーナーで「今日は何にしようか?」と考えた
彼は、ちくわ、はんぺん、がんもどき、を選んだ。あと赤いきつねを買ってアパートに
帰った。今日は大雪。なのに先日の雪が少し残っているだけだ。でも今晩から雪の予報
だ。「雪が積もれば、この間みたいにリカちゃんたちは、またタクシーで来るかな?
あっ、そうだ。いいこと考えた。雪が積もったらガッキーの家の前で待てばいいんだ。」
彼は雪が積もることを祈った。それから、おでん、を食べ、お湯を沸かして熱湯を赤いきつねに注いだ。赤いきつねを食べながら、窓の外を見たら雪が降って来た。6時30分だ。
「こよみのとおり大雪になればいいな。」と彼は思った。
 伝道者の書は割とわかりやすい書で、すぐ読んでしまった。続いて雅歌も読んだが、
これはあまり面白くなかった。時間があったので次のイザヤ書を見たらイザヤ書は66章
もある。「久しぶりの強敵だな。」と彼は思った。そしてシャワーを浴びて寝た。


                                  つづく