暖かく無関心なホッとする人(P君)1924話

 あれから1ヵ月が過ぎ、時は2018年になった。その間に色々なことがあった。まず11月にリーダーとガッキーの結婚式と披露宴があり、そのあと12月の初旬に大学時代からの
親友の隆一と聡にChristmasカードを郵送した。彼らは僕とリーナの結婚式と披露宴に
来ている。D君とリーナが作ったChristmasカードが着いた頃、メールが彼らから来た。二人とも大変よろこんでいて必ず12月24日の教会のクリスマス祝会に出席したいと送って来た。ちなみに隆一は松田龍平に似ていて聡は星野に似ていて、二人ともイケメンでなく、どこにでもいそうなタイプだった。昔の自分も彼らと似たタイプだったので、彼らの気持ちがわかる。大学時代以前の彼らは知らないが、知り合ってから彼女がいたことは無かった。
 そのころリーナも会社のOL仲間にChristmasカードを送っていた。そのうちの一人の
親友からOKのメールが来て喜んでいた。彼女は𠮷岡里帆似の美人で、リーナによると
年齢は25歳ぐらいで、オフィスではドラマ カルテットに出演時の吉岡里帆にちなんで、
みんなからアリスちゃんと呼ばれていた。多分社内ではリーナと並んでマドンナ的な存在
だったが、同じ社内で口説き落とすことは相当うまくやらないと難しい。変な噂が上司
の耳に入れば、地方支店に飛ばされる。毎日、指をくわえて「いいなあ。」と思っている
うちに、社外の誰かに持って行かれる。で、披露宴に招待され「あんな美人に、もう二度と出会えないだろう。」と落ち込む。「失敗して地方に飛ばされてもアタックしておけば
よかった。」と自分を悔やむ。同じ社内に美人がいるということは悩むばかりだ。
 又、同じオフィスで働く戸田恵梨香似の美人も来るそうだ。さっきの事を考えると僕は
リーナと別の会社でよかった。リーナに簡単にアタックできた。そのアタックの結果が
よくなくても地方に飛ばされることはない。
 教会の青年会に出席すると松山さんが同じ会社の同僚で、井森美幸似の人を招待して
連れて来るそうだ。彼女は松山さんぐらいの年齢だと言うから、多分40歳は過ぎているだろうと思う。ただし井森美幸似と言うから、美人の方に入るだろう。歳の割りに若く見られる事が自慢だそうだ。40歳を過ぎた独身の美人が多いと聞くが、若いとき彼女たちは相当モテて29歳までにもっと良い人が現れるかもしれない。という考えを捨てないと
30歳の峠を越え下り坂に入り精神的に楽になるかもしれないが、そのままズルズル40歳
にあっと言う間になっていく。なにしろ下り坂の方が楽でスピードも出るから。
そういうわけで40歳を過ぎた独身美女が多いんだと思う。自分の美貌に自惚れていても
、男性は実年齢の方を重視することを忘れないでほしい。


                                    つづく