暖かく無関心なホットする人(P君)920話

 午後5時30分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。室温29度、エアコンを
26度に設定してONにした。冷蔵庫から明星チャルメラ、ハム、たまご、ホーレン草を
出した。小さい鍋で茹で卵を作り、中ぐらいの鍋でラーメンの麺を茹でた。彼はカップ麺
はあまり食べなかった。料理をするのが好きだったので、その過程がないラーメンは
ちょっと、何より作った方が美味しかった。ゆで卵が出来たので半分に切って、ハム
とホーレン草も切った。ラーメンの芯が無くなったので火を止め、粉末スープを入れ
かき混ぜた。ラーメン用のどんぶりに汁ごと入れ、上にゆで卵、ハム、ホーレン草を
乗せた。
 午後6時10分、彼はTVを見ながらラーメンを食べた。
                                    つづく