暖かく無関心なホットする人(P君)909話

 午後5時50分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。室温28度エアコンを
26度に設定してONにした。冷蔵庫から牛肉、玉ねぎ、永谷園松茸のお吸い物、トマト
を出した。まず玉ネギ、トマトを一口大に切った。鍋でお湯を沸かし、醤油、味りん
を入れ、それから玉ネギを入れ最後に牛肉を入れた。同時進行でご飯も炊いた。
しばらくして固い玉ねぎに火が通ったので火を止め、どんぶりのご飯の上に汁ごと牛丼
の具をかけた。これで自家製つゆだく牛丼の完成だ。永谷園松茸のお吸い物も作った。
 午後6時20分、彼はTVを見ながら夕飯を食べた。食べながら「暑いし会社で疲れているから、ついコンビニで夕飯を買って帰れば楽だ。」と思うけど、その癖がつくとコンビ二
貧乏になってしまう。頑張って自炊しようと思う。キャンプ場いると思えばコンビニ
なんて近くに無いから自分で何とかするしかない。むしろ自炊はアウトドアだと思って
楽しもうと思った。彼は料理の本など読まなかった。別に料理にルール、この通りに作らなければいけない何てことはない。ただその本の作者の口にあったから、その分量に
しただけだ。もっと美味しい分量があるかも知れない。
                                    つづく