暖かく無関心なホットする人(P君)792話

 午後5時15分、D君は会社の仕事が終わり、駐車場に行く途中、リカちゃんに電話を掛けた。「ブルルル、ディーン」「リカちゃん、ちょっと考えたんだけど、もう少しで
僕たちの結婚準備が終わるから、そしたらリーダーとガッキーの結婚準備を手伝えると
思うんだ。」「そうだね、ところで私達あと何を準備すればいいの?」「新婚旅行の行先
、結婚式と披露宴の出席者の名簿作り、引き出物を決めること、披露宴のプログラム作り
かな。もう少しだからがんばって。ところでリカちゃんは新婚旅行で行きたいところあるかな?」「私は英語が話せないけどディーンは?」「僕も英語は話せないよ。」「飛行機
で遠い所は疲れるから苦手。」「じゃあ近い所で日本語が使えるところだね。食べ物も
意外と大事、嫌いな物ばかり出されたらテンションが下がるよね。リカちゃんの好きな
食べ物は?ハンバーグ以外で。」「そうだなー。お寿司、お刺身、和食全般。」「じゃあ
消去法で決めよう。」「辛い物は好きかな?」「あんまり辛いものは食べられない。」
「じゃあ韓国料理はだめだね。脂っこいものは好きかな?」「あっさりした物が脂っこいものより好き。」「じゃあ中華料理も好きじゃないね。」「お寿司、お刺身、和食全般
っていうと、やっぱり日本が好きなんだ。日本だったら話すことにストレスもないしね。
日本で行きたい所ってある?」「沖縄はいったことあるけど、わたし熱い所は苦手で、
まだ北海道に行ったことないの。」「じゃあ、北海道がピッタリだね。お寿司、お刺身
は美味しいし、飛行機でそんなに遠くないから疲れないし、涼しいから。」「ディーン
はそれでいいの?」「僕はリカちゃんが行きたい所なら、どこでもいいんだよ。」


                                    つづく