暖かく無関心なホッとする人(P君)2416話

 午後1時30分、
隆一 「すみません。ちょっといいですか?」
青年会の皆はドキっとした。特にD君は「まさか。」と思った。
隆一 「皆さんご存知のように僕とアリスちゃんは付き合っています。暑いうちに二人で
    洗礼を受けようと思います。それと皆さんに報告があります。僕たちは結婚する  
    事になりました。」
皆 「おめでとう。」パチパチ、、、、、、、、、(皆が拍手で二人を祝福した。)
リーナ 「いつ、どこでプロポーズしたんですか?」。。。。。。。。。
隆一 「はずかしいけど言わないわけにいかないよね。先月、6月の終わりごろ車で湘南
    にドライブデートしたんだ。で平塚のあたりの海岸を散歩していて、なぜか
   「今だ。」という気持ちになり、プロポーズしたんだ。」
D君 「ナイスバッティング。ジャストミートしてホームランだよ隆一。」


                                    つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2415話

 午後1時10分、
リーダー 「なんかどんどん青年会のメンバーが増えてきたね。」。。。。。。。。
D君 「これはリバイバルですね。」。。。。。。。。
リーダー 「これから、もっと増えてくるよ。一人が一人を導けば今の倍、32人に
      なるよ。」。。。。。。。。
D君 「そうなったら、この部屋で出来なくなりますね。」。。。。。。。。。
リーダー 「ところで今日もD君に話をお願いしていいかな?」。。。。。。。。 
D君 「いいですよ。最近僕は締め切り日ということをよく考えていましてね。」
リーダー 「確か出版社に勤めていたんだよね。D君らしいね。」。。。。。。。。
D君 「そうなんです。そのせいかどうか知りませんが、とにかく時間が気になります。
   締切日が近づいてくると、そのことばっかり気になって内容よりも締切日までに
   仕上げないといけないと思い、ろくでもない内容の本を出版することになります。
   でも本になって出版したものを読むと、「こんなつまらない本は売れないだろう。
   」と思います。」。。。。。。。。
リーダー 「わかります。それは他のことと関係あるの?」。。。。。。。。。
D君 「ええ、あると思います。締切日までまだだいぶ時間がある初期のころは、自分で
   十分吟味して、読者の立場になってどんな本を作ろうか?考えます。するとその本
   は、とても面白い内容になります。事実その本の売れ行きはいいです。」。。。。
リーダー 「なるほど。」。。。。。。。。。
D君 「で、思いました。恋愛や結婚でも同じなんじゃないかと。」。。。。。。。。
ガッキー 「面白そう。」。。。。。。。。
D君 「20代前半の頃は、本に例えれば締切日までにまだ時間がある初期の頃だよ。
   でも20代後半の頃は締切日がだんだん迫ってきた時期だよね。で30代に突入する  
   と締切日がまじかに迫ってくる。こんなこと言うとセクハラになるかも知れないけ   
   ど、あえて言わせてもらうと僕が思うに女性の締切日は35歳、男性は40歳だと思
   うんだ。だけど締め切りまじかになって慌てて、その時までに本を完成させても
   ろくな本ができないように、結婚でも自分が納得できる相手とできないと思うんだ
   。締切日までまだ時間があると、どんな本を作ろうか?(結婚)をよく考えると
   思うんだ。でも残念ながら結婚に有利な20代に結婚に無関心で自分の興味のある
   ことに全力投球する人が多すぎる。もし自分の相手が結婚に関心がない人だった
   らどうする?」。。。。。。。。
リーナ 「私だったら引いてしまう。他の人を考える。」。。。。。。。。
D君 「そうだよね。本人は気が付いていないかも知れないけど、無意識に大事な人を
    ふっていると思うよ。結婚に関心のない人を待ってはくれないよ。ハイブリット
    って聞いたことがあると思うけど結婚にも通じると思うよ。ハイブリット車は
    ガソリンでも電気でも走れるんだ。結婚を考えつつ仕事をすればいいんじゃない
    かな?でチャンスと思うけど今は仕事が楽しい、今興味のあるやりたい事がある
    から結婚は考えられない、それが一段落したら結婚を考えてもいい。そんな人と
    結婚したいと思う?」。。。。。。。。。
ガッキー 「そんな自己中な人と結婚したくない。」。。。。。。。。
D君 「だよね。そのとき相手の本性が出てしまう。「あっ、この人は自分を犠牲にして
   も相手を大切にする人でなくて、自分のことしか考えていない人なんだな。」
   と思い、一気に冷めて引いてしまう。」。。。。。。。。。
リーナ 「確かにそのとおりだと思う。ハイブリット車でもメインはガソリン動力つまり
    結婚なんでしょ?」。。。。。。。。
D君 「そうなんだよ。ガソリンでエンジンを動かすから電気が作られ、つまりガソリン
   エンジンが蓄電池なんだよ。そこで作られた電気でも車を走らせることもできる。
   結婚相手を魅力的にしているのは仕事や趣味かも知れないけど、それは締切日まで
   時間があるうちだけだよ。仕事や趣味だけに全力投球しちゃうとね。」。。。。。


                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)2414話

 午後12時50分、リーダー達がコンビニから帰って来た。
リーダー 「ただいま、みんな前に出てきて頼んだ弁当を取りに来て下さい。」
皆が前のテーブルに並んだコンビニ弁当を取りに来た。、、、、、、、、
リーダー 「D君が頼んだ「うなぎ弁当」は1個だけ残っていたよ。」
D君はラッキーと思いながら、それを手に取って自分の席に戻った。ガッキーが冷蔵庫
から麦茶を出して湯のみじゃわんに注いで、おぼんにのせて皆の席に配った。
リーダー 「遅くなっちゃったけど、食事の感謝の祈りをしてから食べます。~~~~~  
      ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~アーメン。」
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D君 「すみませんね。僕だけ「うなぎ弁当」を食べっちゃって。」。。。。。。。
リーダー 「そんなこと考えなくていいんだよ。1個でも残っていたことは幸運だよ。
      多分、D君以外の人は売れ切れていると思って頼まなかったんだよ。」
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                                    つづく