暖かく無関心なホッとする人(P君)3576話

 1/16(木)朝6:00 D君は起きた。サイドテーブルに置いてあるスマホを手に取り、
メールを確認したが誰からも来ていなかった。(最近、想定外と言う言葉がやけに気に
なる。考えてみれば人生というのは想定外の出来事の連続だ。結婚生活はそれに輪を
かけることだ。それなのに性格の不一致というだけの理由で離婚する人が後を絶たない。
もともと他人の考えていることなんて全然わからない。性格が一致する人なんているわけがない。それを知らないで結婚するからそういうことになるんだろう。だから僕は
結婚生活はもとより、今日一日起きることを何も想定しないことにしている。
野球のキャッチャーは一応ミットを構えるけど、そこに1cmも狂わないで
ピッチャーが投げたボールが飛んでくるなんて考えていない。全然違う所にボールが来ても自然に取りに行く。自分の考えた所にボールが来なかったと思って取らない捕手なんて
いないからだ。)


                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)3575話

 7:30 D君とリーナは朝食を食べ終え、食器を片付け一休みしていた。


D君 「リーナ、昨日帰りの車の中でずっとホマキと話してたよね。何を話してたの?」


リーナ 「あ、それは青年会のメンバーのあだ名のクイズ。私があだ名を言って、ホマキ
     がその人の本名を言うの。」


D君 「へー、そうだったんだ。で、みんなわかったの?」


リーナ 「なんかあだ名はだいたい誰かわかるんだけど。本名は昔から青年会に出てる人
    しか知らないからね。別にあだ名でしか呼ばないからそれで充分なんだけどね。
    」
D君 「たしかにそうだね。」


リーナ 「彼女が言うには、あだ名だとすぐ覚えられるからいいね。だってそれにあだ名
     だと呼び捨てでもOKだから楽なんだって。」


D君 「そうだよね。誰もあだ名にOOOさんなんて付けないからね。」


                                     つづく

暖かく無関心なホッとする人(P君)3574話

 1/14(火)朝6:00 D君は起きた。サイドテーブルに置いてあるスマホを手に
取って、メールを確認したが誰からも来ていなかった。(体中の節々が痛む、
まあ歳だからしょうがないか?昨日は楽しかった。特にサーティーとゆっくり話が出来たのは
良かった。帰りの車の中なんてずっと話してたような気がする。リーナもホマキと
ずっと話してたような気がする。とにかく良かった。)


                                    つづく