暖かく無関心なホットする人(P君) 733話

 午後5時30分、「そろそろ時間なので夕飯のドライカレーを作りますか?」とD君が
聞くと「そうですねOOさん、今晩もお願いできますか?」とリカちゃんママが言った。
「はい、て下さい。」とD君が言った。D君が台所に行くと流し台には牛肉、玉ねぎ
、じゃがいも、にんじん、ピーマン、SBカレー粉が並べてあった。彼はまずジャガイモの芽を取った。そのあとジャガイモと玉ねぎの皮を剝いた。次にジャガイモと玉ねぎと
ニンジンを水で洗ってから細かく刻んだ。牛肉も切った。フライパンに油を引き、火で
熱してから、それらを炒めた。火が通ったようなので、昨日炊いた少し硬めの冷ご飯を
入れ、かき混ぜ最後にSBカレー粉を大さじ山盛り2杯とSB食品のガラムマサラパウダー
を大さじ1杯いれた。もう一度かき混ぜ味見をしてみたら、そんなに辛くなかった、彼は思った。そうか5人だから、もっとカレー粉を入れないといけないんだ。でも入れすぎると取り返しがつかない、「過ぎたるは猶及ばざるが如し」の格言だ。それでカレー粉を
小さじ一杯入れて見て味見した。自分としては、もっと辛い方が好きだけど、ここには
女性もいるから、この辛さが限界だろう、と思った。まあ、初回はどんな味でも文句は
言わないだろう。「できました。」とリカちゃんママに言った。
                                    つづく