暖かく無関心なホットする人(P君) 719話

 午後2時20分、D君のインプレッサはアパートに着いた。二人は階段を上がり204号室
に入った。「リカちゃん、ちょっと早いけどタンスが来るまでにお茶をしておこう。」
「うん、わかった。」彼はポットのお湯で紅茶とインスタントコーヒーを作った。
 午後2時30分、お茶を飲みながら「この後、家具屋で食器棚を買うけど、この食器棚は大学に入る時買った物だから15年以上使ってるね。古いけど結婚が決まらなかったら買い替えなかったかもしれないね。男は割とインテリアに無頓着な人が多いよ。やっぱり
リカちゃんみたいなセンスのいい女性でないと、いい部屋にならないよ。家具屋で食器棚も選んでね。」
「任せて、そういうの好きだから。」
 午後2時55分、「ピーン、ポーン。」チャイムが鳴った。D君がドアを開けると、
「OO家具です。タンスをお持ちしました。」
                                    つづく