暖かく無関心でホットする人(P君) 674話            

 午後4時50分、ふたりは店を出て一旦有料駐車場に止めてあるインプレッサの所に来た
。D君は車のトランクを開け、その中にギターを入れた。彼が腕時計を見ると、まだ5時
になっていなかった。「リカちゃん、まだ5時になっていないから夕食にはまだ早いよね
。どこか行きたいとこある?」「じゃあ、そこにある100円ショップに行きたい。」
「なつかしいね。覚えてる?初めてケーキ屋デートした時、そこで待ち合わせしたんだね
。」「うん、なつかしい。」二人は手を繋いで店に入った。「あの時はまさかこうして
半年後に手を繋いで、この店に入れるなんて予想していなかった。」とD君は言った。


                                    つづく