暖かく無関心なホットする人(P君) 672話

 午後3時40分、D君が「店が混み始めたね。無理もない今日は土曜日の午後3時だ。
そろそろ店を出よう。」と言った。
 午後3時45分、ふたりは楽器屋に入った。「この間はキーボードしか見ていなかった
けど、今日はギターの日だよ。」「電話で、リカちゃんが「アコギの音が好き。」って
言うのは意外だった。てっきりピアノ系の音が好きだとばっか思っていた。」「そんなことないよ。ピアノってお嬢様的で上品にフォークとナイフで洋食を食べる感じだけど、
ギターってワイルドでラーメンを食べるイメージ。誰だってハンバーグもラーメンも
好きでしょ。」「そうだよね。」店には10本ぐらいのアコギが並んでいた。彼がアコギを見ていると、HEDWAYのアコギが1本だけあった。値段は300.000円だった。
「あった、あった。」彼が店員に「ちょっと、このギターを手に取っていいですか?」
と聞くと「いいですよ。奥に試しに弾く部屋がありますから、よろしかったら利用して下さい。」D君がギターを持って、その部屋に行くとリカちゃんもついて来た。彼は椅子に
座りギターを抱くと弾き始めた。🎶♬🎶🎶♬🎶🎶♬🎶🎶🎶🎶「すごい。良い音してるな。
これがHEDWAYの音か。なるほどプロのミュージシャンが使うわけだ。」
                                    つづく