暖かく無関心なホットする人(P君) 665話

 午後5時30分、D君は真っ直ぐアパートに帰って来た。部屋に入ると冷蔵庫から
SBカレー粉、牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、ピーマンを出した。今晩は
ドライカレーを作ろうと思った。昨日炊いた少し硬めのご飯がドライカレーやチャーハン
にちょうどいい事を知っていた。火で熱した大きめのフライパンに油を引き、切った牛肉
、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん、ピーマンを入れ炒めた。そこに少し硬めのご飯を入れ
、最後にSBカレー粉、SB食品のガラムマサラのパウダーを振り掛けた。それらを掻き混ぜ出来上がり。味見してみたら、前に作ったドライカレーよりグレードアップしていた。
このガラムマサラのパウダーは魔法のパウダーだ、と彼は思った。
 コップに水を汲み、夕飯のドライカレーを食べた。食べながら「リカちゃんパパは
カレーが大好物だから、ドライカレーも好きなはずだ。これもリカちゃん家の夕飯の
レパートリーに加えよう。」と思った。
                                    つづく