暖かく無関心なホットする人(P君) 647話

 午後7時30分、「大体みんな食べ終わったようだけど、OOさんすぐ帰りますか?」と
リカちゃんパパが聞いてきた。D君は「リカちゃんの使わない荷物を徐々にアパートに運ぼうと思っています。」と言った。それからリカちゃんと一緒に階段を上った。
D君が二階に上がるのは初めてだった。二階には2部屋あった。リカの部屋とミカの部屋
だった。2部屋とも6畳だった。彼はリカちゃんの後からリカの部屋に入った。
 そこはピンク色と白い部屋だった。ちゃんと掃除が行き届いていて、この部屋を見ただけで、こういう部屋にいるからリカちゃんみたいになるんだと思った。「かわいい部屋だね。リカちゃんぽいよ。」「そう言ってもらうと嬉しい。コスモスが好きなの。ほら
コスモスってピンクでしょ、コスモスの御花畑をイメージしたの。」「この部屋に来たのは結婚式は今年の秋だから、これから暑くなるので秋冬の服とかは着ないから、少しずつ
運んだ方がいいと思うんだ、でないと結婚式の時いっぺんに運ぶと、その後の整理が大変
だし、結婚式の後は疲れていると思うし、どこに何があるか探してたらストレスも溜まるし、とにかくスムーズに結婚生活がスタートしないと思うんだ。」「それと、うっかりしていたことを思い出した。」「それは何。」「それは新しいタンスだよ。僕の分はあるけどリカちゃんの新しいタンスがないと服を持って行っても置く場所が無い。でリカちゃん
の新しいタンスを買う時に僕のタンスも一緒に買った方が色も揃っていいと思うんだ。
それで今度の土曜日の午後、ソファーとか買った家具屋で買いたい。今度の土曜日の午後
2時、セブンイレブン待ち合わせでいいかな?」「わかった、OK。」
                                    つづく