暖かく無関心なホットする人(P君) 640話

 午後12時礼拝は終わった。リーダーが後ろを向いて「先週はガッキーがコンビニ弁当
を買ってくれたから、今日はリカちゃんの番だよ、よろしくね。」「はい、わかりました
。」皆は会議室に移動した。D君は何とかしてリーダーとガッキーをカップルにさせようとして、ガッキーに「お茶を入れる係のリカちゃんが居ないので、どこに何があるか
わからないので、ガッキー台所に来て手伝って。」と言った。ガッキーが台所に来ると
D君はリーダーに聞こえるようにわざと大きい声でガッキーに「今朝、セブンイレブン
に着いたときはビックリしたよ。だってガッキーは結婚はする気が無いとばっかり思っていたのに、ゼクシィなんて熱心に読んでいたからね。」「うん、リカが結婚するからかな
。なんか先を越された感じ。私の方が足も速いしスポーツだって上手いのになんでって
感じ。」「それは多分、リカちゃんは早く結婚したかったからじゃないかな。ちょっと
考えて見て欲しい。ガッキーが美味しいリンゴを買いにスーパーに朝行きました。まだ
開店したばかりだから、傷の無いピカピカな美味しそうなリンゴが並んでいました。
たくさん並んでいるから後で買っても大丈夫と思って、そこを後回しにして他の売り場
に行ってしまいました。その間に他の客ピカピカのリンゴから買われてしまいました。
ガッキーがリンゴを買おうと戻って来た時には、ピカピカのリンゴは売れて無くなって
いて、あったのは傷物のまずそうなリンゴだけでした。さてガッキーはどう思う。」
「ショック。なんてバカなんだ。って思う。」「だよね。東京タラレバ娘ってマンガ
知ってるよね。」「うん、知ってる。」「でも残念ながら、30歳過ぎの女性はこれと
同じ事をしてるんだ。結婚は後でいいなんて思っていると、傷物のまずそうなリンゴ
しか残っていないよ。リカちゃんは他の人に取られないように開店したら、すぐピカピカ
なリンゴを買っただけだよ。」「そうか、私もリカみたいに早く結婚相手見つけないと
他の人がピカピカのリンゴから買っちゃうよね。」「そうそう、この間TVを見ていたら
どう言う人と結婚したか調べたら、身近な人が一番多かった。ガッキーの身近にもいるかもよ。」そのときリカちゃんが帰って来た。
                                    つづく