暖かく無関心なホットする人(P君) 624話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは使徒の働き12章、ヨハネの兄ヤコブは、
ヘロデ王によって剣で殺された。その事件がユダヤ人から気に入られたのを見て、ヘロデは12弟子のリーダーのペテロを捕え牢獄に入れた。そして4人1組の兵士、4組つまり12人の兵士にペテロを監視させた。そのニュースを知ったエレサレム教会の信者はペテロが
助けられるように熱心に祈っていた。ヘロデがペテロを引き出そうとしていた前夜、
ペテロは監獄の中で2本の鎖に繋がれ、ふたりの兵士の間に寝ていた。監獄の入口の外側には番兵たちが監視していた。すると突然、主の御使いが現われ、光が牢を照らした。
御使いはペテロの脇腹を叩いて起こし、「急いで立ち上がりなさい。」と言うと、鎖が
彼の手から外れ落ちた。そして「帯を締めて、靴を履きなさい。」「上着を着て、私に
ついて来なさい。」と言われた。そして御使いの言われるままに牢屋から出てついて行った。彼は現実に起こっている事だと思わないで、幻だと思っていた。第一、第二の衛所を
通り、町に通じる鉄の扉まで来ると、門がひとりでに開いた。そしてペテロたちは外に出て、ある通りを歩いて行くと御使いは、すぐにペテロを離れた。その時やっとペテロは
主が私を助け出して下さったことに気づいた。そしてペテロはマルコと呼ばれている弟子のヨハネの母マリアの家に行った。この家が当時のエルサレム教会だった。その教会で
ペテロが助け出されるように祈ってはいたが、彼が入口の戸を叩くと、女中のロダが対応
に出て来た。ペテロの声だと分かると門を開けないで家の中に入り、「ペテロが門の外に
立っている。」と言うと「あなたは気が狂っている。」と言い本気にしなかった。しかし
ロダは本当だと言い張った。彼らが門を開けて見ると、ペテロが立っていたので非常に
驚いた。    ここを読んでみて、この人たちはそうなることを切に願い祈っていた
はずではなかったのか?いざ祈りが叶うと信じない。この人たちは「神様は、そんなことは出来ない。」と、なかば神様を侮辱していたんじゃないか?ただ形だけの祈祷会だったんじゃないか?福音書でイエス様が言った「神にとって不可能なことはない。」と言う
御言葉を本当には信じていなかったのではないか?と思った。
                                   つづく