暖かく無関心なホットする人(P君) 567話

 午後5時40分、D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。部屋に入ると冷蔵庫
から牛肉、玉ねぎを出した。彼は玉ねぎを洗って切った。鍋の中に水と醤油と味りん、
牛肉、切った玉ねぎを入れ、火で熱した。もう一つのガスレンジでお湯を沸かした。
同時進行でご飯を炊いた。だんだん牛丼の具が出来て来た。松茸のお吸い物に沸いた
お湯を掛けた。ご飯が炊けたので、どんぶりに盛り、上から牛丼の具を汁ごと掛けた。
これで自家製牛丼の出来上がり、彼は夕飯を食べた。食べながら「先週は忙しかったな。
今週は土曜日忙しいだけだ、少し体を休ませよう。ハードワークすぎて、ぶっ倒れたら
元も子もない。今日は牛丼を食べたい気持ちだ。彼の持論は食べたいメニューは、その
食べ物に含まれている栄養素を体が欲しているからだと思う。これはなんだか分からない
けど、何となく嫌だとかに似ている。」と思った。
                                    つづく