暖かく無関心なホットする人(P君) 474話

 午後8時30分、D君はインプレッサに乗り込むと、大きく息を吸い込み「フー。」と
深呼吸を8回繰り返した。「こうして血圧を下げないと、帰り道で興奮しすぎて交通事故
でも起こしたら、今までの苦労が水の泡になってしまう。多分今の血圧は180ぐらいで
危険だ。もう少し血圧を下げなきゃ。」と思った彼は深呼吸を、あと8回繰り返した。
「これで血圧は160ぐらいに下がっただろう。携帯式の血圧計を今度買おう。」
 午後8時40分、D君は、やっとインプレッサのエンジンを掛けた。「このまま真っ直ぐ
アパートに帰っても眠れないだろう。かと言って、さっきリカちゃんの家で満腹になった
から、どこかで食べる気にもならない。まだ午後8時40分だ。どこか気分転換に向く場所はないかな?」「そうだ、TUTAYAで本でも読んで帰ろう。前にしゃっくりが止まらない
とき本を読んでいたら、話しに引き込まれて気が付いたら、しゃっくりが止まっていた
。」
                                   つづく