暖かく無関心なホットする人(P君) 459話

 午後4時、D君とリカちゃんは牧師館のインターホンを押した。「ピンポーン。」
「はい、どちら様でしょうか?」と牧師婦人が答えた。D君の緊張はMAXに達した。
「信者のOOです。」「あっ、OOさん。」「大事なお知らせがありますが。牧師先生
は今いらしゃいますか?」「今、呼んできますから。」
 玄関のドアが開くと、リカちゃんが恥ずかしそうに「こんにちは、先生。」と言った。
「あっ、リカちゃんも一緒だったの?」と二人とも驚いていた。子供のいない牧師夫妻
にとってリカちゃんは生まれた時から知っている我が子のような存在だった。
「先生、日曜日の前のお忙しいところ恐縮ですが、今日は大事な報告がありまして、
二人そろって訪問することにしました。」と言って、持っていたイオンで買った贈り物
を差し出し「つまらないものですが。」と言った。
「ここではなんだから、奥の部屋にどうぞ。」と牧師が言った。
 彼ら4人は奥の畳の部屋に入った。そこに低い机と4枚の座布団が置いてあった。
牧師とD君とリカちゃんの3人は座布団に座った。
牧師婦人はお茶とお菓子を持って来てから、座布団に座った。


                                   つづく