暖かく無関心なホットする人(P君) 441話

 午後5時15分、D君は会社の仕事が終わり、駐車場に向かう途中、リカに電話した。
「ブルルル、ブルルル、」「ハロー ディーン。」「ハロー リカ なんか僕たちアメリカンなカップルだね。もしかしてリカちゃんって帰国子女?」「違うよ。ただちょっと、真似したかっただけ。」「そうか、ホッとした。僕は英語が全然できないよ。ところで真面目な話だけど、洗礼を受けてから1ヵ月ぐらい経つから、そろそろ教会のみんなに結婚の事を話してもいいんじゃないかと思うんだけど、どうかな?」「うん、そろそろいいんじゃないかな。家の親も「去年の教会クリスマスから教会に来ているOO君っていい青年だね。誠実に毎週教会の礼拝を守っているね。今時、あんないい青年なかなかいないよ。
結婚したいから、急に教会に来て洗礼を受け、結婚式を挙げたと思ったら、しばらくして
教会に来なくなるような青年が多い。でも彼は違う、ちゃんと聖書も読んでいるようだし
信頼でき、リカもちゃんと教会に送ってくれる。リカもあんな青年と結婚できたらな。」
と言っていたよ。とくに父親のお気に入りみたい。」「え、じゃあ、リカちゃんの親から
OKをもらったようなものじゃないか。」「うん、この事を知れば、喜ぶよ。」


                                   つづく