一人の神にこだわった人々。

 イエスさまは何の罪も犯さなかったのに、なぜユダヤ人に殺されたのでしょうか?
それはユダヤ人たちは「神は一人」と思い、モーセの十戒の「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。」という命令に従っていたからです。そこにイエスさまが現れ、「私は子なる神である。」言われました。これで神様は二人になってしまった。
このことはユダヤ人には、どうしても受け入れられないことなので、イエスさまをこの世から消すことにした結果、殺すことにしました。
 これは二回目の十戒石板によれば確かに神様は一人です。が最初の十戒石板に、そう書いてあったのか誰も知りません。しかし、その前の創世記には神様は御自分のことを「我々」と言っているので、最初の十戒石板には「我々」のことが、もっと詳しく書いてあったのかもしれません。
 どうしてそこまで一人の神にこだわるのでしょうか?この創世記に聖書の基礎が書かれています。なんでも基礎に基づいて、それに従って次があります。創世記の文章に基づいて、その次の出エジプト記があります。ですので創世記が出エジプト記の基礎になっています。そして「我々」という神様を理解することが神様をもっとよく知る秘訣です。
 ユダヤ人たちは、この創世記で「どうして唯一の神が我々などと言うのか?」と言い、
この発言を受け入れられず、無理矢理とも言える解釈をしています。でもどんな解釈を
しても神様は「我々」(複数)であることには変わりません。
 イエスさま自身、神様は一人でないことを命懸けでユダヤ人たちに説明しました。