暖かく無関心なホッとする人(P君)5775話

11/20(月)18:25
D君(「これはチャンスだ」とD君は思った。何のことかというと、リーダーからの電話によると、以前、僕とリーナの結婚式の司式もしてくれた、教会の牧師が高齢のため退職され、代わりに若い牧師が新任として遣わされたそうだ。話によると彼は30代半ばに見えるそうだ。高齢の以前の牧師なら、受洗の時、結婚式の時にずいぶんとお世話になったので、
いくら僕が正しいことだと思っていても、まともに話せる自信がなかった。でも彼なら思ったことを存分に話せそうだ。
 僕は35歳のクリスマスの時、はじめてこの教会に来た。あれから7年が過ぎ、今は42歳。中年ど真ん中。新しく任命された牧師が35歳だとすると、僕より7歳年下になる。依然読んだ本に「人生は35歳で決まる」というのがあった。その本によると、35歳時点でどんな人
だったかで、その後の人生が決まってしまうという。やり直せる気力が出なくなるので、
恐れてチャレンジ精神がそがれてしまうそうだ。
 確かに言われてみればその通りだと思う。僕が勇気を振り絞って、今いる教会にはじめて足を運んだのは35歳のクリスマスの朝だった。よくわからないがそのときは「もう35歳だ。
もう後がない。」と思って行動力にターボがかかり、自分がいつも以上に身軽になった。
 新しく牧師として任命されて来た彼も、35歳。まだ人の意見を聞ける柔らかい頭だと思う
。僕の話を素直に聞いてくれるだろう。
 青年会のリーダーにも今回のことは相談しないつもりだ。彼はもう45歳ぐらいになっているから、保守的で、逆に僕のしようとしていることにブレーキを掛けられるかもしれない。
 わかった。1517年10月31日に、ルターが宗教改革を起こしたように、奇襲作戦しかない

                                    つづく